こんにちは!ライオン靴クリーム本舗です!
「使おうと思った靴クリームがカチカチに乾いていた…」「なんとか復活させたいけど方法がわからない」そんな経験はありませんか?
今回は、ライオン靴クリーム本舗によく寄せられるご質問「乾燥してしまった靴クリームは復活できますか?」に、メーカーの視点から正直にお答えします。靴クリームと靴ワックス、それぞれの違いについても触れながら解説していきます!
靴クリームは基本的に復活しない
結論からお伝えすると、乾燥してしまった靴クリームは基本的に元の状態には戻りません。
靴クリームが乾燥する理由は、配合されている水分が蒸発し、有機溶剤が気化してしまうため。この現象が起きると、クリーム本来の乳化バランスが崩れてしまい、元のなめらかさや機能性を取り戻すことができなくなるのです。
たとえ温めて液状に戻したとしても、水分と油分が分離してしまう可能性が高く、再びクリーム状に戻すのは非常に困難です。
靴クリームが乾燥しないための保管方法
乾燥を防ぐには、以下のような保管方法を心がけてください。
- 使用後はしっかりキャップを閉める
- 直射日光の当たらない、涼しい場所に保管する
特に夏場は注意が必要です。室内でも気温が高くなると、揮発が進みやすくなります。風通しのよい棚などに保管するのがおすすめです。
靴ワックスなら復活できる可能性あり
一方で、靴ワックスの場合はある程度復活させることが可能です。
靴ワックスは、そもそも水分を含まない油性の製品で、乳化もされていません。そのため、乾燥の原因は主に有機溶剤の揮発です。
乾燥して硬くなってしまったワックスは、
- 缶ごと湯煎して温める
- 液体状に戻してから、自然冷却で再び固める
この手順で、ある程度使用可能な状態まで復活させることができます。
湯煎する際の注意点
- 絶対に直火にかけないこと!
- 靴ワックスは油性のため、火がつく危険性があります
- 必ずお湯を張った鍋に缶を浮かべて湯煎してください
ただし、有機溶剤の含有量は減ってしまっているため、伸びが悪くなる・固くなるなど、使用感は新品時とは異なる点を理解しておきましょう。
まとめ
靴クリームが乾燥してしまった場合、残念ながら復活は難しいのが現実です。乾燥を防ぐには、キャップをしっかり締め、涼しく暗い場所で保管するのが基本です。
一方、靴ワックスについては、湯煎という方法である程度再利用が可能。ただし、火の取り扱いには十分ご注意くださいね。
今後も靴クリームを長く快適に使っていただくためにも、正しい保管方法と使い方を心がけてください。
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